Alpair 11MS(Mono Suspension)Gold/Grey

解説


2017年の春ごろであったか、広州のマークオーディオラボ近くのレストランでマークが『ノリオAlpair5SSの次はAlpair11のシングルサスペンションを設計しているんだ。』と言ってペーパーナプキンを広げていつもの様に設計図を書き出しました。私は凡人ですから心の中で『何を無茶なことを!?????ムービングマスが10倍近くあるのに、何を考えているんだ!』
しかし彼の頭の中にこの時点で既にコーン形状やシャシーの設計図はあったんですね。もちろんダンパーも磁性流体もありません。去年の暮に深圳の試聴室にその試作品の実物が登場し、さらに2018Audio Baseで皆さまにプロトタイプを試聴頂き、それは驚きを持って迎えられました。




シングルサスペンション
右の写真をご覧ください、軽量化されたボイスコイルが丸見えです。フレームもたわみを抑えるために頑丈に設計されているのが良く判ります。実に美しい工業デザインですね。
非常に魅力的な音を再生するシングルサスペンションのドライバーユニットの欠点は、大入力を与えた時に

振幅を抑制する力が一般的なダンパーを持つユニットに比べて難しいことがあげられます。確かに、Alpair5ssでダブルベースを強く弾いた時など、ボイスコイルがTヨーク(実際はアレスター)にあたりバチッと言うおとが出ることがあります。
Alpair7MSでさえ時におこしますが、これこそ微妙な演奏を再現できる事と裏腹です。にもかかわらずAlpair5は第1世代から熱心なファンを得ることが出来ました。
それは、音楽の再生にはこのダイナミックレンジ(強弱感)と繊細な付帯信号の再生の能力を支持して頂いているからです。爆発的な音や良くオーディオフェアで鉄砲の発射音の様な物凄い音を再生していますが、音楽にあんな暴力的な爆音は基本的には必要ないと考えています。
特にAlpair11MSは8㎜と言うXmaxで設計されていますので一般家庭で不要な低域大音量でも破綻しません。その意味ではダンパーレスで本格的な音を楽しむには最適なドライバーユニットです。





Mark Fenlonの英国からのメッセージ動画をご覧ください。
(動画の中で手でコーンキャップを押していますが、基本的にはやってはダメですよ!)
https://www.youtube.com/watch?v=ugyhJDA5EcQ




Negative Chamber Cone
Alpair7MSのページに説明がありますので詳細はそちらをご覧ください。
斜め横からの写真を見て頂くとわかりますが、ほとんど平面に近い構造です。



周波数特性とT/Sパラメータ





シングルサスペンションの特性はフロントサスペンションの共振の影響で一か所インピーダンスの山が強くなります。その影響が周波数特性にも出ていますが、マークは『特性は音の本の一部だよ!大きく見てごらん可聴域が本当にフラットだろう。大体音の構成のAttack Decayの繊細さは圧倒的だから、辺にサスペンションを固くなんてしてはいけないし、時定数のある素子はこうしたユニットには良いとは言えないね』
と言っていました。


T/Sパラメーター

  • Revc= 7.200 Ohm
  • Fo= 44.87 Hz
  • Sd= 111.220 cm²
  • Vas= 20.36 Ltr
  • Cms= 1.159m M/N
  • Mmd= 10.18Kg
  • Mms= 10.85 g
  • BL= 7.654 T·M
  • Qms= 1.968
  • Qes= 0.376
  • Qts= 0.316
  • Levc= 62.23 u H
  • No= 0.473 %
  • SPLo= 88.765 dB
  • Power= 35 Watts (Nom)
  • X max= 8.0-mm (1 way) 
 




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